第三回目次
今回は、Nゲージ鉄道模型の魅力の一つである車両への塗装や細かい印刷について実車の雰囲気を忠実に再現するためのポイントをご紹介してまいります。
印刷·加飾設計では製品を生産するための塗装色の選定や印刷版を設計します。
実車の雰囲気を保ちつつ細かい表記のアレンジを行い色味を的確に再現します。
Nゲージ鉄道模型では、実車から1/150スケールに小さくなった状態で色味を再現します。
実車と同じ色にすると光を反射する面積が実車より少ないので暗く見えてしまいます。
模型として実車の雰囲気を再現する為に色味を調整して決定します。
仕様図で設定された印刷形状から印刷原版(ポジフィルム)を作成します。
作成したポジフィルムから印刷版を作成し車両への印刷を行います。
加金型が出来上がったら成形試作を行いその部品でサンプル試作を行います。
②で選定した色で塗装を行い、ポジフィルムから印刷版を製作しインクを調合の後、印刷試作を行います。
実車の色味と比較しながら調整をしていきます。
TRAIN SUITE 四季島特有の美しい金色の塗装色が再現できるように
10種類以上のサンプルを製作し色味を検討しました。
TRAIN SUITE 四季島の特徴である正方形の組み合わさったエンブレム。先頭車両の前面部、側面と乗客用エントランスに上部にあります。
中でも乗客用エントランスのものは車体の曲面印刷する必要があり歪まない様に工夫をして印刷されています。
「Nゲージ 001形 TRAIN SUITE 四季島 製造リポート」の印刷·加飾設計工程をご覧頂きましたがいかがでしたでしょうか?
次回は、いままさに進行中の生産工程の様子を皆様へお届けして参ります。次回もどうぞお楽しみに。
今後の更新内容の予定です。
· 第四回 成形工程、塗装工程、印刷工程
· 第五回 パッケージ
TRAIN SUITE 四季島 製造リポート バックナンバー
· 第一回 製品設計
· 第二回 金型設計・工程設計・金型加工
· 第三回 加飾·印刷設計(本ページ)